（日本語参考訳文） 　　　　　 軍官と新兵 　ある厳格な軍官が新兵達に訓話をしていた。 　「諸君、わが輩の名を知っているか？よっく聞けよ、わが輩の名は 　岩石である、実際の我が輩は岩石よりも硬骨漢である、訓練中に 　誰であろうと、手練手管を弄してサボローなんて了見を起しては 　ならんぞ。」 　少し一服後、また、大声で　「みんな判ったか？」と。 　新兵達大声で答えて　「判りました。」 やおら、軍官は新兵一人づつに、名前と、その謂われを聞いていった。 　兵隊さん達は一人づつ、大声で軍官に答えていったが、最後の一人が 　黙って答えなかった。 　軍官大いに立腹し：「貴様は何故云わない？我が輩に言いがかりでも 　つけるつもりか？」と云うと、新兵さん「いいえ、言いがかりなんて 　とんでもありません」 　それを聞いた軍官更に大声で「じゃー何故云はないんだ」 　件の新兵さん、仕方なく、自分の名前と謂われを説明し、それを聞いた 　軍官一言もなかった。 　諸君！この新兵さんは一体何と云ったか、判るかな。