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中国語基礎講座
第6課 福倒了!
今度は正月の話をします。日本と違うのは、陰暦の正月が中国の新年の始まりです。これを「春節」と言います。時間は年によって変わりますが、一月の下旬から二月の中旬までの間が多いです。
春節の初日は「大年初一」といいます(「年初一」、「正月初一」も言えます)。大晦日は「大年三十」といいます。春節の間に、会う人に「新年好!」と言って挨拶をするのは普通ですが、近年は「恭喜発財」と言う人が多いです。これは、お金が儲かりますようにと言う挨拶です。
春節の時は、家の門の前にいろいろな絵が貼られます。その中に一つ面白いのは、幸福の「福」という漢字を紙に書いて、逆さにして、壁に貼っているのがよく見られます。これはどういうことでしょうか。
中国語では、だいたい一つの漢字は一つの発音しかしませんが、二つあるいは二つ以上の発音を持っている漢字もあります。その中に「倒」と言う漢字は二つの発音ができます。一つは三声で「dao3」と言います。もう一つは四声で「dao4」と発音します。
三声の「倒」は「倒れる」の意味です。
例えば、 「大象倒了。」----象が倒れた。
四声の「倒」は逆さになると言う意味です。
ですから、「福」の漢字を逆さにして壁に貼るのは「福倒了。」といいます。実は、これと全く同じ発音で「福到了。」という言い方もあります。「到了」は「来た」という意味です。要するに、「福」を逆さにするのは「幸せが家に訪ねる」ということです。
音声はこちらへ。
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